Amazon Lex で既存のボットを 2022 年 8 月以降の新しい会話フローに対応させる
いわさです。
先日 Amazon Lex の新機能をいくつか紹介しましたがそれらを利用するためには 2022 年 8 月 17 日以降に作成されたボットで有効になる新しい会話フローの仕組みが必要でした。
既存のボットはこれらの機能は利用できないのでしょうか。
Amazon Lex ではボットのエクスポート/インポート機能が備わっています。
そして、条件を満たすインポートの場合は新しい会話フローを有効化することができます。
本日は実際にインポートして試してみましたので紹介したいと思います。
ボットをエクスポートして別の名前でインポート
新しい会話フローに対応していない以下の古いボットを対象に試してみましょう。
以下のようにビジュアルビルダーが使えないことが確認できます。
ボット一覧からエクスポートすることができます。
普通にエクスポートするだけで、特にモードを指定するようなオプションはありません。
インポートも同様でそのまま従来どおりインポートするだけです。
一点だけ気をつける点が、ボット名が同じ名前だと既存ボットの上書きという扱いになり新しい会話フローが有効化されません。
別の名前をつける必要があります、この点だけご注意ください。
正常にインポートされたらインテントを確認してみましょう。
以下ではマネージドな条件の設定機能が利用出来ることが確認できました。
ビジュアルビルダーに切り替えることが出来るようになっていることも確認できました。
このように別名でインポートし直すと新しい会話フローが利用出来るようになります。
同名で上書きすると新しいフローにならないので注意
有効化する方法は確認できましたが、既存のボットのエンドポイントをそのまま使いたいという方は多いと思います。
念の為既存ボットを上書きする形でインポート出来るのか試してみましょう。
先程と同じエクスポートファイルを使用しています。
ボット一覧から既存のボットが更新されていることが確認できました。
インテントを見てみると以下のようにビジュアルビルダーが使えない状態なので、古い会話フローのままのようです。
さいごに
本日は Amazon Lex で既存のボットを 2022 年 8 月以降の新しい会話フローに対応させてみました。
特に難しいこともなく、新しい名前でボットを取り込むだけで有効化することができました。 一方で、残念ながら既存ボットを上書きする形での有効化ができないこともわかりました。
ボットが別のものになるので関連するアプリケーションにも変更が必要になると思いますが、今後追加される機能が新しい会話フローのみ対応する場合も十分ありえますので、機能を有効化するためにぜひお早めにインポートや切り替えなどをご計画ください。